平成15年度 (社)日本水環境学会東北支部セミナー報告

平成16年1月24日、八戸市において平成15年度(社)日本水環境学会東北支部セミナーが開催されました。セミナーは3部構成で行われました。第一部は「東北・水すまし賞の取り組みについて」でした。「東北・水すまし賞」は日本水環境学会東北支部が定めている、東北地方において「良好にして快適な水環境の創造と保全に貢献する」優れた活動を行っている小・中・高校生を表彰する制度です。第一部では3名の講師が講演をされました。最初は水環境学会東北支部幹事長の矢野篤男氏より東北・水すまし賞の趣旨説明をして頂きました。続いて平成14年度受賞校の南郷村立島守中学校の奥島仁志先生より「新井田川の水質調査と炭を使った生活廃水浄化の取り組み」と題して、また、平成13年度受賞校の稲垣村立稲垣中学校の佐藤智史先生より「稲わらともみ殻燻炭を用いた水質浄化〜総合学習の一環として〜」と題して、講演して頂きました。奥島先生からは、生徒が地元の新井田川に関心を持ち、身近な川の水質を守ろうとする姿を紹介して頂きました。佐藤先生からは、生徒が「稲わら」や「もみ殻」を有効利用し資源のリサイクルを学んでいる姿を紹介して頂きました。

第二部は東北大学大学院の西村修教授より「植物を用いた水質浄化」と題して講演して頂きました。西村教授からはホテイアオイが窒素やリンを取り込むため、水路に植生することで水質浄化を行えることを紹介頂きました。

第三部は青森県立保健大学の嵯峨井勝教授より「ディーゼル黒煙微粒子の環境と健康への影響」と題して講演して頂きました。嵯峨井教授からはSOxやNOxだけでなくディーゼル排気ガスやディーゼル排気微粒子が気管支喘息や肺ガンを誘発し、環境ホルモン作用を持っていることを紹介頂きました。以上のような幅広い分野に渡り講演をして頂いたこともあり、セミナーには73名もの方々に参加して頂きました。参加された皆様にはこの場を借りてセミナーが盛会のうちに終わりましたことを御礼申し上げます。

(八戸工業大学 工学部 環境建設工学科 佐藤 久)

石橋支部長の挨拶

講演会の模様

懇親会

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